自治体法務の備忘録

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「自治体の教育委員会職員になったら読む本」

 教育行政に橋頭保が築かれた。過言ではなく、そう思います。

 市町村の教育委員会は、首長部局から独立した執行機関である一方、県費負担教員など県教育委員会の関りも大きい。

 これらタテ・ヨコの行政運営の複雑さに加え、仕事場では役所で採用された「行政職員」と教員出身の「教育主事」が席を並べます。
教育行政の現場への赴任者は、行政職員であれ教育主事であれ、戸惑いは少なくないでしょう。

 本書は、法律上の制度の仕組みから学校におけるトラブル対応まで幅広く説明します。政令教育委員会の法制担当を務める著者の指摘は、実務的でわかりやすい。

 教育行政に対し、住民の期待は大きいのが現状です。
 円滑な業務遂行のために本書が広く活用されることを期待します。