自治体の「困った空き家」対策

自治体の「困った空き家」対策

　学陽書房からの新刊です。
　平成27年2月26日に「空家等対策に関する特別措置法」（空き家対策法）が施行されました。
　少子高齢化等に伴い各地で空き家の増大が問題になってきています。空き家対策については、平成22年の所沢市を嚆矢として全国で条例を定める動きが広がりました。
　ただ、税情報の照会など法律との関係で運用に制限があったことから立法的な解決手段が求められてはいたのです。
　本書は、空き家対策法の解説はもちろん、具体的な手順や、自治会や町内会と連携した手法の提案などが記述されています。
　執筆の「ちば自治体法務研究会」は、国や自治体の職員（ＯＢを含む）のほか研究者の方々によって組織され、本書の内容も実務的な視点による内容が心強くあります。本書の表紙には「現場の智恵を集めた決定版」の文もあります。
　空き家対策条例は、現場の必要性から形をなしたものであり、その法律化を経て、あらためて自治体の現場から対策について提言がなされることは、自治体職員として感慨深くあります。
　空き家対策にご興味がある方は、本書をお手に取っていただけたらと思います。