自治体法務の備忘録

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地域でGWが1週間ずれる?大型連休分散に法改正検討

 Salさんがご掲載の記事(http://d.hatena.ne.jp/Sal/20100214/1266141226)経由で

 観光が集中する5月の大型連休の分散化を図ろうと、地域ごとに異なる時期に大型連休を取得する「祝日法改正案」が、今国会にも提出されることになった。憲法記念日など記念日自体は変えないが「◯◯地方は5月第2週に取得」などと定めて、その地方では最低限、官公庁や公立学校は休みになる仕組み。混雑緩和で観光需要を喚起する狙いがある。政府は「休日革命になる」と意気込む。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100214/plc1002140107000-n1.htm

 サブカル系記事が充実のニュースサイト「Gigagine」には、観光庁におけるワーキンググループ資料を引用して見やすい記事が掲載されています。

【地域ごとにカレンダーの休日がバラバラになる「祝日法改正案」、一体どこにメリットがあるのか?】
なお、このような施策の導入を検討している背景として、大型休暇を分散することによって交通渋滞や混雑の緩和、移動時間の短縮化、観光地における雇用の安定化を図ることができるとされています。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100215_gw_happy_monday/

 資料が掲載されている観光庁のサイトはこちら→http://www.mlit.go.jp/kankocho/iinkai/suishinhonbu/kyuka_wt.html
 とはいえ、同記事の結びに記述される懸念が払拭されるかは、いささか気がかりであります。

観光業の活性化はともかく、カレンダーが地域ごとにバラバラになって予定が管理しづらくなったり、休日を考慮して動作するシステムに対する全面的な改修、さらには地方にいくつも支社をもつ大会社の場合、本社は仕事をしているのに支社が休みにできるとは考えがたく、結局、本社に合わせることになって休めなくなるのではないか、などというようにして山ほど問題が出てきそうです。