自治体法務の備忘録

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ジョージ・A・ロメロ監督とゾンビ映画

 半鐘さんがご記述の内容から

著作権についても話がありますが、その中から、権利がクリエイターから遊離する件について

ジョージ・A・ロメロという映画監督をご存知ですか。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(Night of the Living Dead,1968)などのゾンビ映画の巨匠(というかジャンルそのものの発明者)です。
彼のゾンビ映画初期四部作は歴史的名作ですが、ロメロ自身はその続編を撮ることができません。「他人がコピーライトを持っているからその続編を撮ることができない」のだそうです。−p.140

kei-zuさん向きでしょうか。
http://hanshoblog.blog50.fc2.com/blog-entry-367.html

 あら、ご指名。お恥ずかしながら、最近は所用に追われ、その方面の精進は欠いているのですよね。
 とはいえ、ロメロ御大ですかぁ。
 ご記述のように、権利は御大の手を離れ、直接の続編は制作できない状況ではありますが、そのジャンルでは新規シリーズを立ち上げ意気軒昂であるようです。

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 2作目は残念ながら未見ですが(精進せねば)、1作目は、流行のデジカメのファインダーごしの物語展開で(「クローバー・フィールド」みたいに)、老いてなお盛んなチャレンジ精神を感じます。

実は今の時代を描くために4部作にする構想がある。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から始まる最初の4部作は、他人がコピーライトを持っているからその続編を撮ることはできない。ただ幸いにも私は「ダイアリー」の権利を持っているから、そっちの世界を広げて3本の続編を作りたいと考えている。
映画秘宝」誌(洋泉社)10年7月号(51頁)

 ロメロ監督にとって「ゾンビ映画」は常に現代的なものです。旧4部作の最後を飾る「ランド・オブ・ザ・デッド」は、富裕層が立てこもる完全防備のタワー・マンションがゾンビにより崩壊する物語ですが、同作の制作時期がブッシュ政権の末期であったことは決して偶然ではありません。
 このあたり、いくらでも話が続けられるのですが、同シリーズへの愛と敬意にあふれたコメディの秀作をご紹介して今回は締めましょう。
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