自治体法務の備忘録

管理人のTwitterは、@keizu4080

昨年の7月に、自治立法について講演させていただいた内容について、主催団体から約20秒のダイジェストが公開されました(・∀・)
年会費1,000円のネット応援会員になっていただければ、「オンラインコミュニティ」を利用して動画をご覧いただけます 過去に実施された講演等が掲載されているほか、これから内容も充実するそうで、ご興味ある方は、お試しくださいませ(`・ω・´)
https://youtu.be/BneCykg6Uhs
https://kessai.canpan.info/org/pm6lp/sustain/101923/

かながわ政策法務研究会

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 かながわ政策法務研究会、新年第一回目は、恒例の合宿です。
例年の江ノ島から今年は場所を移して、千葉県船橋で開催
昭和初期に建設され、太宰治も泊まったという由緒ある会場です(・∀・)

ゆっくり歩かないと床がぬけそうな、というと怒られそうですが、金田一少年がいたら殺人事件が起こりそうな由緒ある建築物です。

いつもは参加する立場なのですが、今回はスタッフに回り、ばたばた(汗

皆様、楽しんでいただけたでしょうか。

祝「知事と権力 神奈川から拓く自治体政権の可能性」自治体学会研究論文賞

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知事と権力―神奈川から拓く自治体政権の可能性

知事と権力―神奈川から拓く自治体政権の可能性

 

 磯崎初仁先生(中央大学)のご著書が、第8回 自治体学会研究論文賞を受賞されました。

 同書は、8年間の松沢県政を間近で見られた貴重な記録であると同時に、行政学の視点からの考察が非常に興味深くあります。

 数学でいえば因数の多い方程式である政治の分野は、一面から明確な解を提示することが難しいわけですが、本書は500頁を超える分量で、その一端を提示しています。

 これを機会に多くの方の手に取っていただけたらと思います。

Twitterやってます

先日、某自治体の方と宴席を囲んだ際のこと。

先方「最近、blogがあまり更新されないですね」

私「すいません。Twitter始めたら、blogまで手が回らなくて」

 そういう方って、多いんじゃないかな。

先方「そういうことは、blogでちゃんと告知してください!」

 重ねてすいません(汗
twitter.com

 なお、情報収集を目的としたTwitterですので、リツイートや「いいね」は、必ずしも賛意を示すものではありません。

 拙blogの開設当初は、ネット上の法令改正や例規制定の動向などをご紹介していたのですが、そのような役割はもはやSNSが担っていることも、更新が間遠くなった原因であります。

 歳を取ったなあ。ずず(番茶をすする音

「監査委員は「ヤマタノオロチ」の頭です」

 箕面市役所の「部長ブログ」で、監査委員事務局・公平委員会事務局の稲野局長に拙著を紹介いただきました。ありがとうございます。
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先ほど書いた「執行機関」、何のことかわかるでしょうか。
教科書的な説明ではかえってわかりにくいのでは、ということで、胴がひとつで頭がいくつかに分かれた大蛇「ヤマタノオロチ」を想像してみてください。(「キングギドラ」でもいいです。)
(略)
頭が別なので、ある程度の独立性があります。
監査委員監査の結果や公平委員会審議の結果によっては、市長や教育委員会など他の執行機関に対して火を吐くこともある、そんな役目の頭です。
https://blog.goo.ne.jp/butyoublog/e/362e194085270cf6bb389234a5318681
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 稲野局長は、『法実務からみた行政法』(吉田利宏・塩浜克也 著、日本評論社)を参考にされたとのこと。 

 局長がご引用のように、私は研修で、下手なヤマタノオロチの絵を描きます。何度書いても手袋のようになってしまう(^^;

「公務員の「出世」の作法」

公務員の「出世」の作法

公務員の「出世」の作法

 ベストセラー「公務員1年目の教科書」「公務員の「異動」の教科書」の著者いらっしゃる堤直規さんの最新刊です。
 「1年目の教科書」は、もはやベテランの域に達した私にとっても参考になるものであり、「異動」は、あらためて自分が携わる仕事の見つめなおす契機になりました。
 今回の「出世」は、著者の言葉を借りれば、「公務員にとってNGワードの1つ」であるそうです(「おわりに」より)。
 しかしながら、著者が「出世」について説明するのは、単に「役職が上がること」にとどまらりません。

 「出世」には、(1)組織内での地位(昇任)と(2)世間における知名度(信頼)という2つの側面がありますが、公務員として長く働けば、何らかの形で組織・地域・関係者の間で知られる存在となってきます。このため、公務員にとっての「出世」とは、自分がどのように組織・地域・関係者と向き合うのか、そして、今後どのように幅広い方々の信頼を獲得して「大きな仕事」をしていくのかということに他なりません。
(「はじめに」より)

 なるほど、私が尊敬する自治体職員の方々も、それぞれ「大きな仕事」にかかわれていらっしゃる方が少なくありません。
 何より著者の堤さんが「大きな仕事」をされていらっしゃる方ですから、記述の内容は励まされるものばかりです。中でも、

  • 「人」と「縁」を大事にする(39頁)
  • 「明るさ」と「礼儀正しさ」を武器にする(56頁)
  • 「落とし穴」から目をそらさない(153頁)

などは、わが身を顧みて、大きく頷くものがありました。
 なお、本書では「専門を究め、エキスパートとして著作・講演等で活躍する」公務員として、私の名前を挙げてくださっています(19頁)。
 とはいえ、読み進むほど、自分に足りない点も気づかされるわけで、嬉しさとともに申し訳ない気持ちも出てきたことは、ちょっとだけ告白しておきましょう(^-^;
 多くの方に、本書を手に取っていただけたらと思います。