自治体法務の備忘録

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資源ゴミの持ち去り禁止

 資源ごみってのは、そんなにたいそうな自治体の収入源なんですか。
 持ってってくれるんだから、その分ごみ処理の費用減らせていいような気がするんですが。
http://d.hatena.ne.jp/washita/20050530#p1

 上記は、やはりid:washitaさんの記事から。
 私自身も、自分が出した資源ゴミを自治体以外の誰が持っていっても、どういうかたちであれ、資源として再利用されれば、と気になりません。
 しかし、このことについて嫌な気持ちを持つ市民がいると言うことであれば、軸足を行政マンとしての立場に移して考えて見ましょうか。
 ゴミの排出はきわめて私的な行為であり、それは例えば、東京都が半透明ゴミ袋の導入するときに「一人暮らしの女性の立場を考えているのか」という論が起こった*1ように明らかなことであって、その「私的な部分」を行政に信託しているところ、行政以外の第三者に立ち入られるのが気持ち悪い、と言うことではないでしょうか。つまり、市民の拒否感は、自分が出した資源ゴミをもって行かれる、というよりも、「得体の知れない人間」が(極私的な行為として)自分が普段ゴミを出す収集所に出入りしている、と言う事実なのではないでしょうか。
 したがって、行政に期待されているのは、「自治体の収入源を確保すること」ではなくて、やはり「収集所を適正に管理すること」なんじゃないのかな、と思ったりします。
 そう考えないと、条例における自治体の一方的な所有権の宣言で刑事罰が制定できないと思うのですよ(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20050512#p1
 とはいえ、前記のとおり、私自身も自分が出した資源ゴミの持ち去りについて気にならない人間ですので、上記はうがった見方かもしれません。「嫌だ」と思われる方のご意見を求めます(^^)

*1:ついでにいうとゴミあさりをネタに「鬼畜」を名乗る村崎百郎のような方もいらっしゃったり