自治体法務の備忘録

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政策法務フォーラム「地域づくりの手法(ツール)を磨く」

 ちば自治体法務研究会主催の標記のイベントに行って来ました。

 地方は悲鳴を上げています。なかなか改善されない地方経済、毎年のように机上で変わっていく行政システム、地域と向かい合いながら、先の見えない現実に自治体はどうしたら地域を活かす政策を展開できるのか・・・正直考えあぐねています。
 私たちは物心共に豊かな地域づくりを目指しています。経済も行政システムも不安定な今こそ、地域が生き生きと元気になるために、何を、どうすれば有効なのか、現場の視点で地域づくりの手法を皆さんと多いに論じたいと思います。
http://homepage3.nifty.com/jichi/kouenkai/newest.pdf

 政策法務の推進となるべき根拠が、地方分権一括法の施行に伴う権限の拡大ばかりではなく、なにより悲鳴を上げざるを得ない危機感であることは不幸な環境であると言わざるを得ないにせよ、現在の私たちに選択肢はありません。
 しかしながら、会場に集い、意見を交換する多くの方々の姿に、明るい希望を見いだすことは、決して困難ではないでしょう。
 複数あるうちから参加させていただいた分科会では、「現場力で法令と戦う〜対立する利害を超えて条例を成立させる事実とはなにか〜」と題して、千葉県や神奈川県の条例制定を例に、立法事実の組立て方が議論されました。

 価値観の違いから調整が困難な状況があっても、「抽象化」「相対化」された情報を「共有化」することにより、制度設計に真摯な議論をつくす。
 そして、場合によれば、幾ばくかの妥協する姿勢をももって政策論から立法を形にしてくべき。

というご指摘には大いに頷かされたり。
 合間の休憩時間によその分科会も盛況の様子で、身体が一つなのが悔やまれました。あとで出席された方に内容を聞いておこう。
 スタッフの皆様、ありがとうございました。そして、誠にお疲れさまでした(^^