自治体法務の備忘録

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キリスト教絵画の親しみ方

 毎月26日発売だそうですから、もうすぐ最新号が出てしまいますが、

一個人 (いっこじん) 2009年 12月号 [雑誌]

一個人 (いっこじん) 2009年 12月号 [雑誌]

の特集「西洋絵画を読み解く」がおもしろい。美しい図版と併せ、なかなか読み応えがあります。
 表紙は「モナリザ」。「ダ・ビンチ・コード」の流行は過ぎたかと思いますが、それでも謎を秘めた天才による作品の評価は揺るぎません。でも、「ダ・ビンチ」って、「ビンチ村の」の意だから「ダ・ビンチ・コード」って意味がわかんないよね。
 西洋絵画は「アトリビュート(スーパーマンで言えば、胸に掲げる「S」マークみたいなもの)」による「読み解き」が鑑賞の楽しみですので、知識が深まるほど楽しい。
 豊富な思想的背景を持つ宗教美術は、見るものの知識を求めますが、ギリシャ神話についてはまたの機会に触れるとして、今回は、キリスト教絵画を楽しむきっかけになるようなもので読みやすく、おもしろい書籍をご紹介しましょう。
 まず、カラーが多くて楽しいのが、
すぐわかる キリスト教絵画の見かた

すぐわかる キリスト教絵画の見かた

カラー版 聖書の名画を楽しく読む

カラー版 聖書の名画を楽しく読む

 図解用のイラストが多く、初心者にもわかりやすいのが、
マリアのウィンク―聖書の名シーン集 (ハートアートシリーズ)

マリアのウィンク―聖書の名シーン集 (ハートアートシリーズ)


 少し突っ込んだ記述でおもしろいのは、
名画でみる聖書の世界 新約編 (講談社SOPHIA BOOKS)

名画でみる聖書の世界 新約編 (講談社SOPHIA BOOKS)

 ユダヤ教学者による
新約聖書を美術で読む

新約聖書を美術で読む

キリスト教に対していささかシニカルです。学術的でありながら、講演を起こしたものなので読みやすい。同著者による旧約聖書を題材とした書籍もあります。
 最低限の聖書物語の修得のために、絵画を題材にした内容で気軽に読めるのは、
絵画で読む聖書 (新潮文庫)

絵画で読む聖書 (新潮文庫)

 図版は白黒で小さいですが、ユーモラスな記述で、興味を持たれ始めた方には適当ではないかな。なお、本書で、聖書の主要人物は名古屋弁を話します(本当
 さて、少し興味も深まって、絵画の場面の記述にご興味をもたれたとしても、分厚い聖書を開くのはちょっと敷居が高い。どこを開いて良いかわからないしね。そこで、
アートバイブル

アートバイブル

 名だたる名画に聖書の該当箇所を付記。解説はいっさいありませんがその美しさには圧倒されます。好評らしく、第2弾も先頃発売されました。
 なお、拙blogでは以前に、有名絵画の興味深い裏話が記された書籍をご紹介したことがあります。ご興味ある方はご覧ください。
【「芸術の秋」なんて言いますが】http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20090912/p2