自治体法務の備忘録

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「監査委員は「ヤマタノオロチ」の頭です」

 箕面市役所の「部長ブログ」で、監査委員事務局・公平委員会事務局の稲野局長に拙著を紹介いただきました。ありがとうございます。
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先ほど書いた「執行機関」、何のことかわかるでしょうか。
教科書的な説明ではかえってわかりにくいのでは、ということで、胴がひとつで頭がいくつかに分かれた大蛇「ヤマタノオロチ」を想像してみてください。(「キングギドラ」でもいいです。)
(略)
頭が別なので、ある程度の独立性があります。
監査委員監査の結果や公平委員会審議の結果によっては、市長や教育委員会など他の執行機関に対して火を吐くこともある、そんな役目の頭です。
https://blog.goo.ne.jp/butyoublog/e/362e194085270cf6bb389234a5318681
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 稲野局長は、『法実務からみた行政法』(吉田利宏・塩浜克也 著、日本評論社)を参考にされたとのこと。 

 局長がご引用のように、私は研修で、下手なヤマタノオロチの絵を描きます。何度書いても手袋のようになってしまう(^^;

「公務員の「出世」の作法」

公務員の「出世」の作法

公務員の「出世」の作法

 ベストセラー「公務員1年目の教科書」「公務員の「異動」の教科書」の著者いらっしゃる堤直規さんの最新刊です。
 「1年目の教科書」は、もはやベテランの域に達した私にとっても参考になるものであり、「異動」は、あらためて自分が携わる仕事の見つめなおす契機になりました。
 今回の「出世」は、著者の言葉を借りれば、「公務員にとってNGワードの1つ」であるそうです(「おわりに」より)。
 しかしながら、著者が「出世」について説明するのは、単に「役職が上がること」にとどまらりません。

 「出世」には、(1)組織内での地位(昇任)と(2)世間における知名度(信頼)という2つの側面がありますが、公務員として長く働けば、何らかの形で組織・地域・関係者の間で知られる存在となってきます。このため、公務員にとっての「出世」とは、自分がどのように組織・地域・関係者と向き合うのか、そして、今後どのように幅広い方々の信頼を獲得して「大きな仕事」をしていくのかということに他なりません。
(「はじめに」より)

 なるほど、私が尊敬する自治体職員の方々も、それぞれ「大きな仕事」にかかわれていらっしゃる方が少なくありません。
 何より著者の堤さんが「大きな仕事」をされていらっしゃる方ですから、記述の内容は励まされるものばかりです。中でも、

  • 「人」と「縁」を大事にする(39頁)
  • 「明るさ」と「礼儀正しさ」を武器にする(56頁)
  • 「落とし穴」から目をそらさない(153頁)

などは、わが身を顧みて、大きく頷くものがありました。
 なお、本書では「専門を究め、エキスパートとして著作・講演等で活躍する」公務員として、私の名前を挙げてくださっています(19頁)。
 とはいえ、読み進むほど、自分に足りない点も気づかされるわけで、嬉しさとともに申し訳ない気持ちも出てきたことは、ちょっとだけ告白しておきましょう(^-^;
 多くの方に、本書を手に取っていただけたらと思います。

「カフェぱうぜで法学を」書評

 「自治実務セミナー」11月号(第一法規)に、横田明美先生(千葉大学)の「カフェぱうぜで法学を」について、書評を書かせていただきました(・∀・)
 本書を読んで、高校の頃と全く違う授業の進行に途方に暮れた自らの学生時代を思い返しました。ああ、自分が大学生の頃、この本があったら!
 とはいえ、自治体の実務者となった今でも役に立つ記述は、少なくありません。多くの方の手に取っていただきたく思います。
カフェパウゼで法学を―対話で見つける〈学び方〉

カフェパウゼで法学を―対話で見つける〈学び方〉

神保町ブックフェスティバル

 神保町ブックフェスティバルに、大学生の娘と来ています(一枚目の写真に写ったピースサイン
 すずらん通りに出版社がズラリと並べたワゴンが楽しい。娘にワゴンの中の本を指差し「この本、おもしろいよ」
娘「知ってる。読んだ」(・ω・)
 一休みは、ラドリオのウインナ・コーヒー。
 そうそう、ぱうぜセンセとはニアミスでした。

Live! 政策法務 in Kyoto

 研修講師で、京都市役所にお邪魔しました。
 貫禄のある庁舎にびっくり。その中で仕事をされている法制課の執務室にびっくり。
 研修のお題は、「自治立法の基本と行政課題の解決手法」
 政令市の皆さんを前にして、緊張いたしました(^。^;