夜歩く
TVシリーズ「横溝正史シリーズⅡ」のうち1作。前回の「仮面舞踏会(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20050207#p2)」も本作も横溝作品では読み残しているものなので、物語としては展開が楽しめたのですけれども、ちょっと損した気もするのが微妙。
このシリーズの良いところは、映画よりも長い尺で余裕を持って物語が語られるところであって(本作は1時間×3本)、それが人間関係が入り組んだ横溝作品を理解しやすいものにすると同時に、古谷金田一の「人間くささ」がドラマに血を通わせてる点です。まあ、「悪魔の手毬歌」は1時間×5本で、さすがに水まし感はぬぐえませんでしたが。
マナーにしたがってオチはばらせませんが、本作のラストは、古谷金田一の独壇場でありましょう。
前回書き忘れましたが、