他社のビールを飲んでみる
先日、同僚と一緒に某企業を訪問しました。応対してくださった偉い方は、市町村の二極化を断言されるのです。
http://d.hatena.ne.jp/nationfree/20060728#p1
ご指摘のとおり、自治体に対する市民の姿勢は、職員が思っているよりも厳しいものがあると思います。
思い出すのが、学生の頃、サッポロビールの販売促進キャンペーンのアルバイトをしていた経験でして、当時は「ドライ戦争」のまっただ中、キリン、サッポロに押され、一時はシェアの1割を切ろうかとしていたアサヒビールが「スーパードライ」の大ヒットにより、ぐんぐんシェアを伸ばしておりました。キリン、サッポロ、サントリーも「コク、キレ」を売りに数多くのドライビールを投入したのですが、そのような対症療法的な対処は「ドライ」ブームを盛り上げ、かえってアサヒの売上げを伸ばすばかりで、「ラガー」や「ドラフト」など、それぞれの会社がその特徴を生かした販売促進に戦略を練り直すまで時間がかかりました。
このときの経験からか、私自身は、サッポロの黒ラベルが一番おいしいと思っている訳なのですが、そういえば数年前、キリンビールに入社した知人が家に遊びに来た際に、酒屋まであわてて飛んでいって冷蔵庫のビールをすべてキリンに取り替えたことを思い出します。って、んなこたぁ関係ねえってば。
アルバイト当時、横目で見るアサヒの躍進ぶりに、社員の方のお話しや当時出版された書籍などから、なるほどと思ったことがありました。
社員は自分の会社のビールしか飲まない。
アサヒが低迷していた当時、自分たちの会社のビールは他社に比べておいしくないのではないか、と謙虚な発想から味の改良や鮮度を保つための輸送体制の見直しがなされたと言うことです。
さて、自治体において、区域内の居住者に応対し、また、所与のものとしての日常業務の山に埋もれる現状においては、なかなかどうにも「よそのビールが飲めない」状況であろうかと思います。しかしながら、自治体間競争の土俵に乗るためには、その姿勢からが問われているといってよいでしょう。
以上の内容から、学ぶべき教訓