自治体法務の備忘録

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木更津市庁舎2か所分散

 老朽化に伴う市庁舎の整備事業を進めている木更津市は、新庁舎建設までの移転先を、JR木更津駅西口の商業施設「アクア木更津」と、ショッピングセンター「イオンタウン木更津朝日」の民間2施設に分散させる方針を決めた。来年夏頃から10年間の使用を見込んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20140821-OYTNT50301.html

 上記記事によれば、最近の資材価格の上昇ため、新庁舎の建設を2020年(東京オリンピックですね)以降に延期したことによるとのこと。
 ところで、役所の庁舎自体は「自前で持たない」ことに法的な制限はありません。もっとも、賃貸による場合は、その管理運営に関し、災害時の対策などの場合でも一定の制限があることは想定できるところではあります。
 ただ、以前に読んだ識者の文章では、「仕事場」としての役所内のレイアウトが効率的でないと断じた上で(接客カウンターの過度な設置など)、極端な自前主義がコスト意識につながっていないのではないか、との指摘がありました。賃貸料として執務室当たりの運営コストが算定されれば、合理的なレイアウトの推進にも寄与するであろう、というもので、思わず唸ってしまいました。自治体の現状にに違いはありましょうが。
 そうそう、「行政財産」として自前で建物を持たなければ、自販機設置に際して、目的外使用許可が必要かなど頭を捻る必要がありません。純粋に管理上の対処が可能になるからです。