自治体法務の備忘録

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決算剰余金と財政調整基金(半鐘さんによる補足)

 先日、財政調整基金について拙blogに掲載しましたが(https://kei-zu.hatenablog.com/entry/20200404/1586004419)、Twitter上での私のやり取りを見て、半鐘さん(「半鐘の半死半生(http://hanshoblog.blog50.fc2.com/)」管理人)から、説明の補足をいただきました。
 私だけが読むのはもったいないので、ご本人の了解のもとで掲載させていただきます。

【決算剰余金の使い方】

これが2月補正で落とせていたら、次年度当初予算に回せるということらしいが、この流れイマイチ腑に落ちてない

決算剰余金は、「繰越金」という名前がついて初めて歳入として執行できます。
それまでは、ただのだぶついた現金です。
歳入ではありませんし、ゆえに歳出予算も組めません。
なので、決算議会が終わるまでは宙に浮いているような状態です。

対して、2月補正で落とした分を基金に積めていると、当初予算では「(基金)繰入金」として計上でき、歳出にも使えます。
そういう次第というと、わかっていただけるかしら。

【財政調整基金はいくらあれば良いか】
予算の執行残については、財政課も経験的にいくらくらい(何%くらい)出そうというのはわかっていますけれども、所詮、決算後でないと使えないお金ですので、心の中で当てにする程度ですかね。