自治体法務の備忘録

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東京中央郵便局の思い出

【工事の一時停止を=東京中央郵便局、抜き打ち視察で−鳩山総務相
 鳩山邦夫総務相は4日、重要文化財としての保存を求めている東京・丸の内の旧東京中央郵便局を抜き打ちで視察した。総務相は終了後、記者団に対し、「一時的にでも待ってほしい。かえってむきになって進めているのか」と述べ、日本郵政に工事の一時停止を求める考えを示した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009030400778

 このたびの東京中央郵便局の工事の行方は、見守るよりほかありませんが、丸ビルや新丸ビルの改築など、前職の民間時に勤務していた頃の丸の内の景色がどんどん変わっていくのは寂しいものがあります。
 丸ビル1階のプロムナードなど、レトロな感じが本当に素敵だったのですけれどもね。
 それが改築の理由とされた、耐震基準が定められない頃の建築ではありましたが、であればこそ、かえって堅牢な作りになっているじゃないか、と石造りの階段を見上げて思ったものでした。
 さて、東京中央郵便局については、ちょっとした思い出があります。
 ときはクリスマス、夕闇の迫る頃。
 入社したばかりの女性社員が真っ青な顔をして相談に来ました。なんでも、出してはいけない通知を止めることができず、発送されてしまったとのこと。詳しい説明は省きますが、実損が填補できる内容ではなく、場合によれば、多額の請求を求められかねないというもの。
 教育係の先輩職員の困った顔の隣で、本人は泣きそうです。
私「あー、わかった。何とかする」
 新入社員が席に戻ったのを横目で見ながら、ディナーを約束した恋人に電話をしました。
私「悪い、トラブルでちょっと遅くなる」
 年末の雑踏がクリスマスで華やぐ中、向かった先が東京中央郵便局でありました。
 幸い、問題の郵便物は差し止めることができ、事なきを得ることができました。
 なお、恋の行方はナイショです。