自治体法務の備忘録

管理人のTwitterは、@keizu4080

議会事務局はこう使え!立法補佐のプロが語る!!

 政策法務についてのご著書もある、津軽石昭彦氏(岩手県議会事務局)への取材記事です。

 私は、議会事務局の法制担当職員には、次の5つのスキルが求められると考えます。
(1)最後まで議員の側に立った「やる気」
(2)議員の言っている政策イメージに沿った制度の選択肢を複数提案できる「提案力」
(3)どの議員、会派にも平等にサポートする「政治的中立性」
(4)どの議員、会派の主張にも合わせて制度設計をすることができる「柔軟性」
(5)議会の制度や手続きに関する最小限の「議会知識」
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0904/0904070038/1.php

 以下はご参考まで、国会法制局における審査の実状です。

中央大学都市政策セミナー報告】衆議院法制局ヒアリング
 本来は、法制局は政策意思を持つ機関ではない。しかしながら、現実的には、そうではない。そこに議院法制局の面白さと難しさがある。議院法制局が政策意思を持たないといっても、議員が完璧な政策を衆議院法制局に持ってくることは稀、あるいはほとんどない。漠然とこういう政策を作りたいから手伝ってくれといって依頼してくる。そのため、議員とのやり取り(産婆術、ソクラテスメソッド)を通じて議員が真に何をやりたいのかを気づかせている。衆議院法制局は政策意思を持たないといっても、実は政策のコアな部分に介入していかざるを得ないところが衆議院法制局の特殊性である。
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~timamura/tosisei/05/doc/houseikyoku.html

参議院法制局】先輩からのメッセージ
依頼議員の立法化への情熱を法案の形にまとめて、成立まで補佐することは、簡単なことではないけど、それ故に依頼議員の期待に応えることができたときの達成感は格別のものだね。
(略)
私達は、参議院議員の立法活動をお手伝いすることによって、その時々の国政の課題に取り組むことができるし、たとえ法案が成立しない場合でも確実に議論に一石を投じることができるから、とてもやりがいを感じるよね。これからも自分達の仕事に誇りをもって、しっかりと職責を果たしていきたいね。
※武蔵誠憲氏のご発言から
http://houseikyoku.sangiin.go.jp/adoption/message3.htm