地方消滅
- 作者: 増田寛也
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: 新書
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「デフレの正体」「里山資本主義」の著書でご著名な藻谷浩介氏は、本書の編者との対談で次のように危機感を訴えます。
私は講演で、行政には「納税者が減るんですよ」と言い、企業には「顧客がいなくなりますよ」、政治家には「有権者が老人ばかりになっていいのですか」と話すんです。すべてすでに怒り始めていることなのに、事態の深刻さがほとんどわかっていない。
(143頁)
出生率が少々上昇しても出生数は減るのだ、という指摘には虚を突かれました。確かにそのとおりです(分母となる女性の数が減るから)。
解決のため、本書が提示する幾つかの事例がすべての自治体に当てはまるわけではありません。それでも、地域の状況に応じた対処を行うためにも、自治体の自由度は拡大されるべきでしょう。
立社会保障・人口問題研究所のサイトには、地域別の将来人口推計が掲載されています。ご自身の自治体の2040年を確認されてみてください。驚かれることと思います。
【男女・年齢(5歳)階級別データ】http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson13/3kekka/Municipalities.asp