自治体法務の備忘録

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ゴミ箱になりきる仕事がある

 ボツネタ経由(http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20080523/p9)で

制度スタートまでちょうど一年となった二十一日、名古屋地裁であった模擬裁判の際、参加者の一人がいみじくも言っていた。「死ぬまで誰にも話せないなんて、すごく難しい。ストレスがたまる」。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2008052302000085.html?ref=rank

 キリスト教でもカトリックには「告悔」という制度がありまして、映画で見ることができますが、教会で電話ボックスぐらいの箱に入って「罪の告白」をするあれです。
 作家の遠藤周作とも親交が深かった、何冊もの著書がある井上洋治神父が「この仕事の一つの側面はゴミ箱になりきることだ」というような趣旨を書かれているの以前に見て、いやまあ、大変な仕事もあったもんだ、と思ったのを思い出しました。
 もちろん、キリスト教における告悔というのは、自らの「罪」に関する悔い改めであるわけで、他人の「犯罪」に関わる裁判員制度とは内容は全く異なるものですが、背負うに重いものを強制する制度であるのではないかと一抹の不安を感じざるを得ないのも事実です。