自治体法務の備忘録

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40年前の東京

写真で見る 東京の激変 (ほたるの本)

写真で見る 東京の激変 (ほたるの本)

 別に昨今のノスタルジーブームに浮かされたわけではないですよ。
 だいたい、感傷的に描かれるにしても、乳幼児死亡率や規制の不十分な公害問題など、当時が「今より良い時代」だとは必ずしも言えるはずがない。
 自分もそれなりの歳になってきますと、自分の父親が仕事をしていた時代に、やはり興味が向きます。まあ、それを感傷的といわれたら元も子もないですがね。
 本書の楽しさは、厳密に再現したカメラアングルの比較で「時代の変化」を浮かび上がらせようとする試み。
 実のところ、渋谷などは、本書に掲載されている東急文化会館も取り壊されており、「まち」というものにうごめく「パワー」に、自治体職員としての立場を越えて心惹かれるところです。
1960年代の東京 路面電車が走る水の都の記憶

1960年代の東京 路面電車が走る水の都の記憶

 こちらは、現在との比較こそありませんが、「路面電車が走る水の都の記憶」という副題のとおり、ノスタルジックに当時の町並みを多く掲載。
 父の実家がある下町の景色には、私が子どもの頃にもまだ残っていた建物があっていささか感激しました。
 再開発の激しい地域ではありますが、まちの「記憶」をいつまで留めていられるのでしょうか。