自治体法務の備忘録

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年齢の記述に「満」は不要

 法制担当として赴任されたばかりの方とお話しする機会がありました。
私「例規で年齢の記述に『満』は不要なんだよ。法律に書いてある」
先方「え?」

年齢のとなえ方に関する法律
1 この法律施行の日以後、国民は、年齢を数え年によつて言い表わす従来のならわしを改めて、年齢計算に関する法律(明治三十五年法律第五十号)の規定により算定した年数(一年に達しないときは、月数)によつてこれを言い表わすのを常とするように心がけなければならない。
2 この法律施行の日以後、国又は地方公共団体の機関が年齢を言い表わす場合においては、当該機関は、前項に規定する年数又は月数によつてこれを言い表わさなければならない。但し、特にやむを得ない事由により数え年によつて年齢を言い表わす場合においては、特にその旨を明示しなければならない。

私「公的な取り扱いでは満年齢が原則だから、法令や例規でも、わざわざその旨の記述をする必要はないわけ」
先方「ずいぶんと古風な内容ですね」
私「日本国憲法が公布された2年後の法律だからね。戦後の西洋型民主化の流れなんだろう。附則2項にはこんなことも書いてある」

 政府は、国民一般がこの法律の趣旨を理解し、且つ、これを励行するよう特に積極的な指導を行わなければならない。

先方「それにしても…」
私「『そんなことまで知らなきゃいけないんですか』って顔をしているね。俺も赴任したばかりのときに、法規の大ベテランに教わったときはそう思った。でもね、こういった知識を積み重ねていくと」
先方「積み重ねていくと?」
私「こんなこと知らないだろうと、嫌味な先輩になれるわけ」(にやり