仕事がスムーズに進む 法務の社内調整術!
Twitterをみて、社内法務も自治体法務と同様のご苦労があるのだなあ、と思うことがあります。
いや、少なくとも公務員は法律に従って仕事をしている意思が強い点で、民間企業の方が法的適格性の担保をめぐる負担はより大きい場合があるでしょう。
本書は、社内におけるコミュニケーションの観点から、法務の運用をより円滑に行う手法を紹介しています。法律相談の対応から法務部長や経営陣、部下や社外との対話手法まで幅広く取り上げられています。
法律相談について内容のご紹介を少々。
相談に答える際は「つまり」は使うな、「例えば」を使いなさい。「つまり」は事案の抽象化だが法的な思考に慣れていないと理解が難しい場合があるから。質問の際も、「つまり?」と聞くな、「例えば?」と聞け。
日頃のわが身を思い、胃が苦しくなる思いがしましたよ。私の相談を受けた方、分かりにくい対応でしたら、すいませんすいません。
自治体の法務担当の方も、本書を是非読んでいただけたらと思います。
法務担当に赴任されたばかりの方は、部下の育て方など実感がわかない記述もあるかもしれませんが、ひるがえってご自身に期待されている役割がおわかりになるかと思います。