自治体法務の備忘録

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公用文のサイズの変遷

 公用文のAサイズ化については、以前に掲載したことがあり(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20060105/p3)、いくつか検索いただいているところですが、その変遷について詳しい資料がありましたので参考まで掲載しておきましょう。

【西暦100年頃】
 中国で紙が発明される。
飛鳥時代(610年頃)】
 中国より日本に紙が伝わる。美濃紙として広まる。
【大宝時代(701年頃)】
 当時の戸籍に使用
【江戸時代】
 将軍家・徳川御三家御用達
【明治時代】
 明治政府 美濃紙を使用
【1903年】
 帝国陸軍・政府行政機関 美濃判をベースにした日本独自のB判を正式採用
 イギリスから輸入していたクラウン倍判をベースにした四六判も参考
【1931年】
 JES(日本標準規格) A判・B判両方を標準採用・公布
 A列はISO(国際標準化機構)一致 B列は日本独自
【1949年】
 JIS(日本工業規格) A列・B列両方を引き継ぐ
【1981年】
 第二次臨時行政調査会 資料サイズ、縦書き・横書きの混在に意見
 公文書は”極力統一性を確保する”閣議了解(ただしB判統一との解釈が大勢)
【この間、一部省庁でA判使用の比率が高まる】
【1990年】
 JISのB列優先の帳票設計基準からA列・B列を同等化
【1992年6月】
 臨時行政改革推進審議会答申 行政文書の用紙企画を速やかにA判に統一 閣議決定
【1992年11月30日】
 各省庁事務連絡会議申し合わせ 行政文書の用紙規格のA判化に係る実施方針について 総務庁行政管理局行政情報システム企画課
【1992年12月26日】
 閣議決定
【1993年4月1日より】
 各省庁、A判化開始
「文書A判化ガイドブック」小林史彦(自治日報社)15ページ

 本当に意外と最近なんですね。