「公用文の書き方」
dpiさんがご掲載の記事から。
kei-zuさんの同じ記事で紹介されていた「公用文の書き方」に目を通してみたのだが、論文を書く際にもいろいろ参考になりそうで興味深い。むろん行政法の論文だからといって公用文の書き方に準拠している必然性はまったくないのだが、法令用語はそれに合わせた方が無難だし、少なくとも一本の論文の中では用例を統一した方が体裁がいいので、それならば最初からこのようなものを参考にするのも一つの手かな、と。
http://d.hatena.ne.jp/dpi/20060528
公用文に眼をこらして、「手続き」の「き」をチェックするときの、法制執務担当の誇らしさを想像してご覧よ!(こらこら
ただし、自分としては括弧の中の最後の文末に句点を打つのと、「および」「ならびに」「または」「もしくは」を漢字で表記するのがどうしても耐えられず、他にも自分の流儀と食い違うところがあるのでこれには従っていない。
「および」「ならびに」「または」「もしくは」は、平仮名で書くのが普通のセンスなので、自治体によっては、平仮名で例規を編んでいるところもあります。所詮は「きめ」の問題ですので。法令文において、これらの語句に漢字を使用しているのは、法文を「機械的」というか「プログラム的」に読み込むために、わざわざ「眼にひっかかる」書きぶりを残しているのでしょう。
なお、公用文については、ご紹介した
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【「荒い」と「粗い」の使い方について】
「荒い」は、勢いが激しいこと。乱暴であること。節度がないこと。
「粗い」は、大ざっぱなこと。精密でないこと。滑らかでないこと。
(37ページ)
【「併せて」と「あわせて」の使い方について】
「あわせて」は、副詞の場合は漢字を用いて「併せて」と書き、接続詞の場合は「あわせて」と平仮名で書く。
(43ページ)
公用文に眼をこらして、漢字や仮名使いをチェックするときの、法制執務担当の誇らしさを想像してご覧よ!(こらこら