お前のところはバチカン市国か
それにしても情報公開条例の全市制定は感慨深い。自治体法務が突破し、切り開いた新しい地平と言って良いでしょう。
ある県の町でいまでは常識となっている「情報公開条例」を検討していたところ、県の地方課から呼び出されまして、「法令に委任のない、国からの標準準則条例もしめされていない条例をつくることはけしからん。いつからお前の所はバチカン市国になったのか。勝手な条例を作るな」と詰問された、と町の担当者がこぼしていましたが、この話は1985年ころの話です。いまから20年ほど前までは自治体では一部を除きまして自治立法という発想はありませんでした。
(52ページ)自治のかたち、法務のすがた―政策法務の構造と考え方 (TAJIMI CITY Booklet)
- 作者: 天野巡一
- 出版社/メーカー: 公人の友社
- 発売日: 2004/04
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