自治体法務の備忘録

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あの名作は「時をかける」ことができたのか

 「あの名作」が装いも新たに刊行されていました。

 表紙のイラストを見て、いささかたまげましたな。アニメにもなった「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズで人気の、いとうのいぢ氏の手によるもの。角川、本気だ。
 娘が読んでくれるかな、と思い、購入してみました。サイズは新書版。子どもに人気のあるポプラ社青い鳥文庫シリーズと一緒ですね。
 とはいえ、なにしろ昭和40年代初期のお話です。果たして娘が楽しんでくれるかどうか。

BSアニメ夜話 Vol.9 時をかける少女 (キネ旬ムック)

BSアニメ夜話 Vol.9 時をかける少女 (キネ旬ムック)

渡邊 (略)読みかえしてみたら、やっぱりいい。すごくいい話なんだけど、一方で、これを今に移し変えちゃうと、いろいろな部分で社会的な情勢やいろんなものが違う。
江川 違いますよね、本当に携帯(電話が)無いですからねぇ。
渡邊 そうそう。まったく、そうなんですよ。もう、みんな一人一個、携帯を持っている時代で、あの物語を見ると、やっぱり…例えば不思議なことが起こると、一晩じっくり考えて、次の日になって友達に言うかどうか悩んで、夕方ぐらいに「あの〜、こういうことがあったんだけど…」って。
江川 そのスピードがね、60年代っていう感じですよね(笑)。
(31頁)
※同作品を原作とするアニメ映画を巡って、渡邊隆史氏(同映画プロデューサー)と江川達也氏(漫画家)の会話から

 私が気になったのは以下のような記述。

「じゃあ、いってしまおう。きみが好きになったからさ」
「まあ!」
 和子はあきれてしまった。−なんて、おませなんだろう。
(111頁)

 きついかなぁ(嘆息