自治体法務の備忘録

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Re:法律案・条例案をつくる学生のためのブックガイド(続き)

 先日、横田明美先生(千葉大学)による標記の記事(http://akmykt.net/%e6%b3%95%e5%be%8b%e6%a1%88%e3%83%bb%e6%9d%a1%e4%be%8b%e6%a1%88%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89/)をご紹介させていただいたところ(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20150208/p2)、半鐘さんにトラックバックいただきました。感謝。

立法政策の企画と立案<第2版>

立法政策の企画と立案<第2版>

も割とオススメです。
図表も使われていて親しみやすいし、モデル条例という形をとっているので具体性もある。
特に、立法事実の確定とか、現行法制の分析とかに触れているところに好感が持てます。
http://hanshoblog.blog50.fc2.com/blog-entry-915.html

 出版社の性格からか実用的です。条例の立案過程が丁寧に説明されているのが良いですね。
 半鐘さんは「自治体職員は経験的に理解しやすいと思いますが、学生さんだと、どうだろう?」と書かれていますが、確かに法技術論としての体裁の本書は、直接、課題解決の手法があまり提示されません。
 行政課題解決の手法としては、拙blogでも何度かご紹介している、

行政手法ガイドブック―政策法務のツールを学ぼう (自治体法務サポート ブックレット・シリーズ)

行政手法ガイドブック―政策法務のツールを学ぼう (自治体法務サポート ブックレット・シリーズ)

がお勧め。ただし、立法論よりは公共政策論としての性格が強い。
 逆に言えば、課題解決の手法を法システムの中でどのように位置づけていくかが行政の現場だということができるでしょう。