自治体法務の備忘録

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下水道映画を探検する

下水道映画を探検する (星海社新書)

下水道映画を探検する (星海社新書)

日本で唯一の下水道専門誌「月間下水道」で人気を博した前代未聞の映画ガイド、まさかの新書化!
(オビの記述より)

 何が書いてあるか俄かには理解できないかもしれませんが、そのとおりの本です。著者は、名古屋市下水道局で技師として勤められた方。

俗に言う職業病なのだろうか、(中略)映画を観にいくと、スクリーンに時々映る下水道が気になって、そういう作品だけはパンフレットを買っていた。
(282頁)

 著者に比べればまだまだですが、やはり映画好きの公務員である我が身としては、大げさではなく感動を覚えます。
 著者の探求心はとどまるところを知りません。

今回紹介する『シティ・オン・ファイア』は、かなり以前から下水道が登場するという情報だけを得ていて、一所懸命に、いや一本懸命に探した作品であった。
(略)
『シティ・オン・ファイア』のビデオテープは、その後とある古本屋で見つけた。(中略)観るのが楽しみで、大喜びで家に帰った記憶がある。
(66頁)

 説明が前後しましたが、本書で下水道映画として紹介される作品は、「第三の男」「シンドラーのリスト」「レ・ミゼラブル」のような名作から「美女と液体人間」「アリゲーター」のようなモンスターもののほか、上記の「シティ・オン・ファイア」のように初めて題名を知るものものまで、さまざまです。
 日本の下水道には、明治時代に整備された歴史的なものがあり、仙台市の施設が使用された「ゴールデン・スランバー」の紹介では、商業映画と連携した広報の手段について提案があるのも(127頁)、著者のご職業ゆえでしょう。
 本書によれば、連載は現在も続いているとのこと。続刊が楽しみです(^^