自治体法務の備忘録

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判決

NHK受信料訴訟、法相が「合憲」意見書 最高裁に

国の利害に関係ある訴訟について、法相が裁判所の許可を得て意見を述べられると定めた法務大臣権限法に基づく措置。国が当事者ではない訴訟で意見を述べたのは戦後2例目だ。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS12H3Q_S7A410C1PP8000/ 記事によれば、過…

ツタヤ図書館訴訟 住民側の訴え却下

原告側は、CCCは図書館の指定管理者として不適格で、指定を取り消すよう請求。これに対し、判決は「住民訴訟の各類型のいずれにも該当せず、訴えは不適法」として退けた。 https://news.nifty.com/article/domestic/society/12152-228176/ 取り消しの訴え…

「著作権判例百選」改訂版の出版認める 知財高裁

著作権に関する判例をまとめた「著作権判例百選」の改訂版が著作権を侵害するとして、旧版の編集に関わった大渕哲也東大教授が出版社の有斐閣(東京)に出版差し止めの仮処分を求めていた問題で、知財高裁が差し止めを認めた東京地裁決定を取り消していたこ…

弁護士会に損賠請求権なし 最高裁初判断 日本郵便の回答拒否訴訟

同小法廷は「弁護士法に基づいて照会を受けた役所や団体は、正当な理由がない限り回答すべきだ」と指摘。一方で、弁護士会に照会権限が与えられているのは、あくまで照会制度の適正な運用を図るためにすぎず「弁護士会が法律上保護される利益を持っているわ…

市長と職員メールは「公文書」…大阪地裁判決

大阪市長と市職員が1対1だけで交わしたメールが、市情報公開条例で公開対象となる「公文書」に当たるかどうかが争われた訴訟で、大阪地裁(西田隆裕裁判長)は9日、「送受信者の一方は市長で、市の業務に関連するやりとりもあったと推認でき、公文書にあ…

投票用紙、「こんな字」でも有効に? 悪筆・乱筆がOKな理由

「無効票」って、聞いたことはありますか? 選挙の時、候補者の名前を正しく書かず、「無効」と判定されてしまう票のことです。(中略)一体どこまでが有効で、どこからが無効なのでしょうか? 「実物」で境目を見てみましょう。 http://withnews.jp/article…

最高裁、花押を「印」と認めず…遺言書「無効」

戦国武将らに使われてきた手書きのサイン「花押(かおう)」が遺言書に必要な「印」にあたるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は3日、「花押は押印とは認められない」とし、遺言書を無効と判断した。 http://headlines.yahoo…

京都市ごみ施設訴訟「完敗は想定外」 敗訴で100億円廃虚?

京都市のごみ焼却灰溶融施設(伏見区)で建設中に不具合が相次いだとして、市が発注先の住友重機械工業(東京)に損害賠償や工事代金の返還など167億円の支払いを求めた訴訟は27日、京都地裁が市の訴えを棄却した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=…

著作権侵害で出版差し止め命じる仮処分

著作権に関する判決をまとめた専門雑誌について、東京地方裁判所が「著作権の侵害に当たる」として、出版の差し止めを命じる仮処分の決定を出したことが分かりました。(略) 出版の差し止めが命じられたのは、東京・千代田区にある「有斐閣」の専門雑誌「著…

「著作権判例集が著作権侵害」 改訂版の差し止め求め、旧版編者が仮処分申請

裁判など法律実務で多く使われる「判例百選」シリーズの「著作権判例百選」を巡り、編者の一人だった大渕哲也・東京大教授が、改訂版で編者から外されたのは著作権の侵害に当たるとして、出版社の有斐閣を相手に出版差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し…

新築住宅の固定資産課税、課税日未登記でも適法 最高裁判決

12月に新築した自宅を固定資産税の課税日の翌1月1日時点で登記していなかった埼玉県坂戸市の女性が、その年の固定資産税を課されたのは不当だとして課税取り消しを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は25日、「課税は適法」と…

tihoujitiさんとD-lizさんのご更新

tihoujitiさんとD-lizさんが久しぶりにご更新されていました。tihoujitiさんは訴えの提起に関する必要書類、D-lizさんは「マイナス利回りの国債」に関してです。 【月刊 初心忘るべからず 】http://d.hatena.ne.jp/tihoujiti/20140908/p1 【自治体法務のロバ…

酒気帯び運転事故の小学校教諭免職 茨城県龍ケ崎市

茨城県龍ヶ崎市は19日、市職員の飲酒運転に関する懲戒処分について、すべて免職としていたこれまでの基準を見直し、免職から戒告まで4段階の幅を持たせると発表した。10月から施行する。 市では、酒気帯び運転で免職となった職員が「妥当性を欠いて過酷…

訴訟と情報公開

裁判所に提出する書面としては、訴状、答弁書、準備書面、書証、陳述書、上申書など、多々あります。 ではこういった書面類に対し、公文書開示請求がなされた場合は、どうしますか? 個人的な回答としては、既に裁判所に提出しているものについては全部開示…

訴状が届いたら行うべき手順

tihoujitiさんが久しぶりのご更新。訴状が届いたら行うべき手順について、箇条書きで説明されています。 http://d.hatena.ne.jp/tihoujiti/20140506 わかりやすく、勉強になります。 訴訟対応については、法規担当初心者向けの拙著にはどの程度記述するか悩…

二審も「狙い撃ち」認めず=児童手当差し押さえ訴訟―広島高裁支部

預金口座に振り込まれた児童手当を鳥取県が差し押さえ、滞納した県税に充てたのは違法として、鳥取市の男性(41)が処分取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決が27日、広島高裁松江支部であった。塚本伊平裁判長は「児童手当で大部分が形成された預金の差し…

婚外子相続差別は「違憲」 最高裁決定、民法改正へ

結婚していない男女間に生まれた婚外子(非嫡出子)の相続分を法律婚の子(嫡出子)の半分とする民法の規定を巡る裁判で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允長官)は4日、規定は法の下の平等を定めた憲法に違反し無効だとする決定をした。裁判官14人全員一致…

耐震偽装事件で最高裁、初判断も「行政の責任は限定的」

姉歯秀次・元1級建築士による耐震強度偽装事件をめぐり、建築確認の審査をした行政側の責任が争われた2訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は26日、「審査する建築主事が職務上通常払うべき注意を怠り、漫然と法の規定との不適合を…

衆院選「一票の格差」に違憲判決 高裁、無効請求は棄却

http://www.asahi.com/national/update/0306/TKY201303060195.html 予想された動きとはいえ、上告の行方が気になります。

薬ネット販売「解禁」した最高裁判決 政府が「法改正」で規制維持するのは許されるか

大衆薬ネット通販を巡る最高裁の判決については、拙blogで先般ご紹介させていただきましたが(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20130115/p2)、その法改正をめぐる動きについてウェブに解説がありました。 「最高裁が薬のネット販売を認めたのは、ネット販売を…

Re:医薬品ネット販売の権利確認等請求事件に係る最高裁判決

大衆薬ネット通販を巡る最高裁の判決については、既にtihoujitiさんがご紹介されています。 上記最高裁判決の判決文のアップも早いですが、当該事件で勝訴が確定した事業者さんのネット販売も既に再開されておるようです。 http://d.hatena.ne.jp/tihoujiti/…

判例まんが本〈7〉刑法の裁判100

初学者の方にご紹介している「判例まんが本」シリーズの新刊が出ていました。法律入門 判例まんが本〈7〉刑法の裁判100作者: 菅野谷肇,辰已法律研究所,畑中淳子出版社/メーカー: 辰已法律研究所発売日: 2011/07/01メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を…

住民訴訟債権放棄議決の有効性

tihoujitiさんや半鐘さんによるご説明があり、話題に乗り遅れた感がありますが。 ○神戸市 ・判決文 http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120420172426.pdf 【住民訴訟債権放棄議決の有効性(神戸市)(tihoujitiさん)】http://d.hatena.ne.jp/tihoujiti/2…

耐震計算偽造:建築確認ミス、検査機関に14億円の賠償命令 「強度誤り、是正せず」−−横浜地裁

横浜地裁で、耐震偽造に関する建築確認について、特定行政庁への損害賠償義務を認めず、指定審査機関へ支払を命じた判決が有りました。 森義之裁判長はERIと同事務所の過失を認め、計約14億800万円の支払いを命じた。建築確認の報告を受けた横浜市に…

3セク損失の市補償「違法ではない」…逆転敗訴

長野県安曇野市の第3セクター「安曇野菜園」(清算手続き中)を巡り、同社に融資した金融機関の損失を市が補償する契約を結んだのは違法だとして、小林純子市議が宮沢宗弘市長を相手取り、損失補償の差し止めなどを求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷…

判例と参考書

さて、上記の記事で半鐘さんは以下のように記述されています。 さて、(狭い意味での)「リーガルマインド」醸成のためのトレーニングとしては、判決文を読むこと、がお勧めでしょうか。 拙blogの過去記事では、法律入門 判例まんが本〈10〉行政法の裁判100…

要介護認定めぐり訴訟へ 知事相手に田辺市長

和歌山県田辺市の要介護認定について、被保険者による不服審査請求を県の介護保険審査会が認めた裁決に対し、同市の真砂充敏市長が仁坂吉伸知事を相手に裁決の取り消しを求める訴えを和歌山地裁に起こすことを決めた。 http://www.agara.co.jp/modules/daily…

宝塚市訴訟費問題、原告の異議を却下 神戸地裁

宝塚市が住民訴訟で敗訴した原告側に訴訟費用約260万円の支払いを求めていた問題で、神戸地裁(栂村明剛裁判長)は、原告が高額の訴訟費用を負担することになっても「地方自治法は特別の規定をしていない」として原告側の異議申し立てを却下した。(後略…

住民側の全面敗訴/土地区画整理事業訴訟

「原告の請求を棄却する」。浜松市の遠州鉄道上島駅周辺土地区画整理事業をめぐる行政訴訟の差し戻し審は、住民側の全面敗訴となった。 http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001102280002 42年ぶりの最高裁判例変更による差し戻し審の判…

ある和解

木佐茂男先生(九州大学)がご掲載に記事経由(http://tabushi.cocolog-nifty.com/platz/2011/02/no112-6bb3.html)で 簡裁判事として,急遽,民事事件を担当することになった。 その事件は,原告本人訴訟であったが,その原告本人には前任の裁判官も司法委…